先輩といろどる恋。˚✩
「ルリはトラ先輩が不気味で少し怖いですぅ〜」
「ええ、なんで??」
「他人に興味ないってすごく残酷な1番酷い感情ですしぃ。
本当に何考えてるのかどんな意図があって言葉や行動を起こしてるのか分からなさすぎて怖いですぅ〜」
思っていることをそのまま伝えるとトラ先輩は困ったように笑う。
「それにルリは風子とナギ先輩のこと応援してるフリしてるだけですぅ。
心の奥底では嫉妬で応援できてないんですぅ」
それでもルリは風子が大事だから。
そんな理由で何とか保ってる。
「たとえ心の中では嫉妬してたって優しくできる子はすごいよ。
俺、多分ルリちゃんのこと好きになった」
「えぇ〜!?」
突然の思わぬ告白に驚くルリ。
本当にトラ先輩は何考えてるか分からないな…。
「ルリちゃんは俺じゃダメ?
どうしてもナギがいいの?」
「…私が自分から好きになったのはナギ先輩しかいません〜」
ほかの今までの元彼は告白されたから付き合った。
でもナギ先輩なら情熱的な、それこそ風子みたいな全てをかけた恋愛が出来ると思ったから。
「んー、じゃあ告白したら?ナギに。
正々堂々戦ってみて、負けたら諦めつくでしょ?」
「そんなの隠した意味ないじゃないですかぁ〜」
「うん、でももうナギの事呼んだよ」
「えぇ?」
そう言ってトラ先輩は本当にナギ先輩に来て欲しいってメッセージを送っているのを見せてくる。