先輩といろどる恋。˚✩




え、ありえない。






「どうしてそんなことするんですかぁ!!」



「ルリちゃんは自分に向き合うべきだよ。」



「向き合ってますぅ!」



「ちゃんとふーちゃんにもむきあわなきゃ。」






ふざけるな。

そんな言葉が出かけた瞬間、ナギ先輩が姿を現した。






「なに?」



「ルリちゃんがナギのこと忘れれないんだって」



「どういうこと?」






到着そうそうワケわからないと言わんばかりの顔でルリを見るナギ先輩にルリはどうしたらいいか分からなくなる。




どうしよう、どうやって誤魔化そう、そう考えている間にトラ先輩はにこやかにナギ先輩の肩を叩く。






「ナギのこと好きなんだって。
ふーちゃんのこと好きだから邪魔したくなくて俺と付き合ったりしたけど、忘れられないんだって。
心の奥底では嫉妬してるんだって」






にこやかに、なんてことないかのようにルリの気持ちをばらすトラ先輩を思わず睨んでしまう。




だってあんまりでしょ。



でも、ルリの気持ちを聞かされたナギ先輩は表情一つ変えなかった。






「どうして風子のこと好きだから邪魔したくないって思考回路になるのかは分からないけど、そーゆーのって付き合う前に打ち明かした方が良かったんじゃない?」






達観した、何ともないようなそんなナギ先輩の言葉にルリは少し心が折れる。



だって、風子にはコロコロ表情変えてるのに
ルリには告白されたって表情変えないんだよ?



そんなん100%脈ナシじゃん。






< 121 / 148 >

この作品をシェア

pagetop