先輩といろどる恋。˚✩
私が幸せにひたっていると、横に座る凪桜先輩は私の手に手を重ねた。
瞬間にドキドキと鳴る心臓。
「目、つぶって」
「っ!はい!」
近づいてくる凪桜先輩の美しい顔を見つめている私に困ったようにそう言う先輩が可愛い。
本当はずっとみていたいけど目を閉じると、ふわりと唇に柔らかいものが触れた。
そっと目を開けると、目をつぶったゼロ距離の凪桜先輩がいてこれがキスだと理解するのに少し時間がかかった。
幸せすぎる…
ゼロ距離の凪桜先輩の伏せた目を見ながら、触れた唇の感覚を感じているとパチリと凪桜先輩の目が開いて目が合ってしまった。
「目、つぶってって言ったじゃん?」
「つい出来心で…!」
「はー、恥ず」
「いえ!かっこよかったです!!」
少しだけ耳を赤くして恥ずかしがる凪桜先輩があまりにも可愛くて心の中で私は部屋中駆け回る。
「唇って柔らかいんですね!!」
「あはは、ムード…」
困ったように笑う凪桜先輩に私は恥ずかしさで変なことを言ったと笑って誤魔化す。
「もう一度!キスしていいですか!?」
「どうぞ?」
先程の人生初キスが最高に幸せで甘いものだったから、今度は自らしてみたくて意気込み顔を近づける私に目を閉じてくれる先輩。
心臓が口からとび出そうなくらい鳴ってるけど、それよりも先輩に触れたい気持ちの方が勝ってゆっくりと唇同士をつけた。