先輩といろどる恋。˚✩
やはり柔らかくて優しい感触に幸せな気分が溢れて止まらない私。
そして触れて満足して離れようとした私の後頭部に凪桜先輩が手を添えたと思ったら、再度凪桜先輩から口付けをされる。
「っ?!」
その口付けが先程の触れるだけのものとは違い、思わず口が開いてしまった隙に凪桜先輩の舌が口内へと入ってきて私の舌と絡み合った。
深くて大人のキスに恥ずかしさとか幸せだとか色んな感情がごちゃまぜで溢れてくる。
「ん…っ」
「鼻で息しな」
酸欠になりかける私に少し口を離してそう言う凪桜先輩。
その声があまりにも色っぽくて、再度深いキスをされながら脳が溶けそうな程に全身が熱くなった。
「せ、せんぱ…いっ」
全身が熱く幸せな気持ちで意識が朦朧とする中、幸せすぎて自分が変になったみたいで怖くて凪桜先輩にしがみついて声を発すると
凪桜先輩は色っぽくも優しい笑みを浮かべる。
「ごめんごめん、怖かったな。
ゆっくりでいいよ風子」
優しく笑いながら、私の目尻を拭った凪桜先輩の指先には涙が付いていて、無意識に泣いていたのをその時に知った。
「し、幸せすぎて泣いてるんです…!怖いとかではなくて!」
凪桜先輩が怖いだなんて1度も思ってない。
誤解されたくなくて言葉を紡ぐ私の頭を撫でる凪桜先輩の瞳は私を好きだと言っているようなあまりにも優しすぎる瞳。