先輩といろどる恋。˚✩
「よし、じゃあトランプするか」
「え!しないんですか!!」
「なにを?」
「キスより先の大人の行為です!」
てっきりするものだと思ってたから突然のトランプに戸惑うと、先輩はクスッと笑う。
「しない」
「ええっ!またそのパターンですか!!
キスの時もしようとしてやめたり…!焦らしプレイですね!!?」
「そうですそうです、ビビってる風子に焦らしプレイしてるんです」
「くぅ…凪桜先輩は余裕ですね!」
ビビってる…確かに大人の行為なんてキスも今日初めてしたのにできるか不安だったから少しほっとしたのは事実。
でも凪桜先輩ともっと深く繋がりたかったのも事実。
そんな気遣いを笑って冗談で返してくれる凪桜先輩はきっと私を大切に思ってくれているんだろうなというのが伝わる。
だってきっと凪桜先輩はそういうのもしたことあるだろうし…モテるから。余裕あるもん。
「ではトランプ!の前に彼氏の家に来たらしたいことがあったんです!」
「今度はなんですか」
「ズバリ!卒アル鑑賞会!!」
人差し指を立てて私がそう言うと、えーっと嫌そうな顔をする凪桜先輩。
でもそんな顔をしつつ、卒アルを取り出してくれる凪桜先輩はやっぱり神。
「あんまり変わんないと思うけど」
「いえ!!!めっちゃ可愛いです!!!」
中学時代も小学時代も既に完成されてる凪桜先輩の美フェイスに感激しながら声を上げる。