先輩といろどる恋。˚✩
ずっとこんなに完成された顔で生きてきたらそりゃモテるよね。
心做しか凪桜先輩の移ってる写真多い気がするし。
どうしても美しすぎるお顔で目立つから撮りたくなるんだろうなぁ。
「あ、これは…!」
中学時代の卒アルの1箇所。
修学旅行の写真で、綺麗な女の子と腕を組んで写る先輩。
これ絶対元カノでは…。
そんな私の視線に気まずそうな顔をしながら頷いた先輩。
「元カノ」
「ですよねぇ…。
先輩面食いですか?」
「いや…違くない?」
私の質問に私を指さしながら言う凪桜先輩は少し失礼ではありませんか??
「まぁ、風子は愛嬌之ある可愛い系だよね」
「私は面食いでもありませんよ!性格重視です!」
「俺もだけど」
「それにしても元カノ知ってる限りみんな美人です!」
「言い寄ってくるのがそういう奴なだけ」
「高級には高級がよっていくわけですね!!」
「今回は珍しくノーマルが寄ってきて付き合ったけどね」
「ありがとうございます!」
冗談を言う凪桜先輩に笑いながらお礼を言う私をケラケラと楽しそうに笑う凪桜先輩はどんな表情もかっこよくてどうなってんだ!!
「ほら、そろそろ帰らないとなんじゃないの?」
イケメンっぷりを堪能していると時計を見てそう言われて確認すると夜8時を回っていた。
もうそんな時間かぁ。
「帰りたくないなぁ…」