先輩といろどる恋。˚✩
1章
一目惚れ
「いらっしゃいませ〜」
学校終わり、親のお店である雑貨屋の手伝いをしているとやってきたのはうちの制服を着たイケメンさん。
「なんか、女の子が喜びそうなもん売ってありますか?」
「えーっと、どれくらいの年齢ですか?」
「同い年なんで、高2ですね」
「そうですね…それだったら無難にコースターとかどうです?
こちら最近入荷して学生さんに人気なんですよ!」
私は商品を紹介しながら、その人の顔を見てどこから見ても整った顔立ちをしてるなぁと見惚れてしまう。
しかも高2ってことは私の1つ上、先輩?
「じゃー、これにします。
誕生日なんで一応包んでもらっていいですか?」
「はい!お任せ下さい!」
イケメンと同じ空間でお話出来ただけで幸せすぎる…。
愛想が特別いい訳でもないクールっぽい人だけどそれすらもカッコイイ。
そんな気持ちでウキウキと包装していると、少し離れたところで電話をしてるイケメンさんは少しムッとした顔をしていた。
『いや知らねぇーそっちの勘違いだろ。
……じゃあ別れよ。じゃーね』
ムッとした顔でそう言って電話を切ったあと、また電話のなる音がしたけど電源を切ってしまうイケメンさん。
話の内容的に彼女さんで別れ話??
ていうか、この人の声も顔も立ち姿も素敵すぎるなほんと。