先輩といろどる恋。˚✩
2章
遊園地
そして待ちに待った土曜日
私と心遥と瑠璃佳は待ち合わせ場所まで一緒に行くことになっていて、私はもうド緊張していた。
「凪桜先輩の私服見たら私気絶するかもしれない」
「ダサかったら笑うよな」
「絶対そんなことないって!」
「わかんないだろー?イケメンだからセンスも全ていいとかないだろ」
「ないないないない!!!
嫌でもダサい先輩も見たいかも絶対かわいい」
「まじか、ほんとに何でもいいんだな」
「全部好きなの!
先輩似合って毎日が鮮やかで楽しくてたまんないもん!」
先輩は虹色みたいな色んな顔を見せてくれるから楽しいんだろうな。
そんな私と心遥の会話を聞いていた瑠璃佳はふぅっと珍しくため息を着いた。
「なんか風子がいいなぁ〜」
「なんで??」
「ルリもそんな熱狂的に誰かと恋愛してみたくなっちゃう〜、そんなの絶対面倒なのわかってるのにぃ〜」
そう言ってまたため息を着く瑠璃佳は昨日彼氏と別れたって言ってたからそんなこと思うのか?
でも確かに瑠璃佳が彼氏相手でも好き好きーって言ってるのなんて見た事ないなぁ。
「まぁ瑠璃佳は八方美人の事なかれ主義だからな、それじゃあ風子みたいな熱烈な感情は抱けないだろ」
「え〜ひどぉ〜。
そういう心遥だって2次元に逃げて傷つくの怖がってるだけだよぉ〜」
「逃げて何が悪いの?」
えっ、ちょ、喧嘩…?
私が止めようとした時には時すでに遅く、2人は突然喧嘩して私を挟んでそっぽを向いてしまったのだった。
今から遊ぶのにこの雰囲気…困ったなぁ…。