先輩といろどる恋。˚✩




私は高鳴る心臓を抑えながら、出来上がった商品を持ってイケメンさんに近づいた。







「あの、出来ましたよ!
贈り物、喜んで貰えるといいですね!」



「あー、それあなたにやります」



「え??」



「もうそれやる相手いなくなったんで。
コースターとか俺使わないし俺からのプレゼントってことでやります」






イケメンさんはそう言うと私にコースターを手渡して立ち去ろうとする。






「ちょ、ちょっと待ってください!
あの、私も同じ学校の1年なんですけどお名前聞いていいですか??」



「花吹 凪桜(はなぶき なぎさ)」



「私は七海 風子(ななみ ふうこ)です!」



「あっ、そう」






イケメンさん…凪桜先輩は興味無さそうにそういうとお店を出ていってしまった。






「はなぶき、なぎささん…」






イケメンで、クールで塩対応。



そんな彼から貰ったコースターを抱きしめて、心臓がバクバクと高鳴った。






「好きだ…っ!」






全然知らない、名前しか知らない人だけど確実にこれは恋だ。




突然ビビッときたもん間違いない!!






「明日会いに行こーっと!」






突然降ってきた恋愛にこれは頑張ろうと気合を入れる私。




昔から私は割と好きな人ができると直球勝負で行動を起こすタイプだった。




でも1度も成功したことなんてないから、今回こそは頑張るぞー!




外には桜の舞う季節の中私は新しい恋を見つけたのだった。






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