先輩といろどる恋。˚✩




「ふーちゃんもルリちゃんも可愛いよ。」



「これ着て可愛いのも微妙ですぅ〜」



「ふふ、ルリちゃんは見た目以外を褒めて欲しいんだね?」



「そんなの人間だったら当たり前ですよぉ〜」






そう、瑠璃佳は顔が良すぎるあまりに顔ばかり褒められて中身を見て貰えない。

だから顔だけを褒めてくる男なんて嫌いだし、顔のいい男も嫌いだって言ってた。



それを短時間で見抜けるトラ先輩凄いな。






「ルリてっきりナギ先輩はこういうお揃いとか無理ーってタイプだと思ってましたぁ〜」






私たちがTシャツとこの遊園地のゆるキャラが沢山ついてる半ズボンを色違いで買いながらルリはそう言う。






「確かに、今日はよく笑いますし楽しそうです!冗談も言いますし学校の時より話しやすいです!」






学校ではただクールでだるそうだったのに、だるそうじゃないし楽しそう。



どっちの先輩でもかっこよくて私としては2度美味しい感じだけどね。



そんなことを言われた凪桜先輩はトラ先輩と一緒にクスクスっと笑った。






「だってよナギ」



「はは、学校はだるいし仲良くもない人間と親しくする必要もないだろ?
でも休日くらいは普通に楽しむわ流石に」



「ナギはクールだけど学校ほどクールじゃないんだよ普段は。
話しかけられやすいようにしてたらモテて大変だからね。よそ行きはあんな感じなの」






凪桜先輩の言葉に付け足すようにそういうトラ先輩。




2人は顔を見合わせてイタズラが成功したみたいな顔で笑った。




じゃあこちらが素に近いってことだよね?



何それめっちゃ嬉しいです!!






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