先輩といろどる恋。˚✩
それから着替えて集合場所に戻ろうとしたところで心遥とトト先輩を見かけた。
その姿はまるでデートのようで、2人とも楽しそうに笑っている。
「なんかいい感じだね?」
「そうだねぇ〜、まぁいい感じにならないとわざわざトト先輩追いかけていかないよねぇ〜
絶対脈アリだよぉ〜」
「そういうもの?」
「どうでもいい人追いかけないでしょお〜」
「そっかぁ。
でも友達が幸せならいいなー!」
「だねぇ〜」
楽しそうな2人を見てそんなことを言う私と瑠璃佳。
そんな私たちのところに同じ服装をした凪桜先輩とトラ先輩が近づいてきて思わず笑ってしまった。
「あはは!4人で色違い面白すぎます!!」
「笑い事かよまじダサいぞ?」
「先輩可愛すぎます!!」
クールな見た目にキュートなダサい服。
そのチグハグがあまりにも可愛すぎるキュンキュンする!!
「トト先輩ってぇ、心遥のことどう思ってるんですかぁ〜?」
私が先輩にキュンキュンしていると、隣で瑠璃佳がトラ先輩にそう問いかける。
聞かれたトラ先輩は笑顔でちらりと凪桜先輩と目を合わせた。
「トトは分かりやすいし素直だからね。
感じたままの通りだと思うよ。」
「でもそれ受け取る側次第ですよねぇ〜」
「んー、多分ルリちゃんの思ってる通りだと思うよ?」
「私がどう思ってるか分かるんですかぁ〜?」
ちゃんと言葉で言わせたいのか、トラ先輩を笑顔で詰める瑠璃佳に私は苦笑いする。
凪桜先輩は呆れた顔をしていて、瑠璃佳の方に手を置いた。