先輩といろどる恋。˚✩




花吹 凪桜


もう名前から美しさが溢れてる。



でも先輩は首を捻った。






「女々しいだろ。
本当は凪だけでナギだったらしいけど、母親が苗字に花ついてるし桜の時期だったから桜つけて凪桜にしたんだぞ?」



「立派じゃないですか!素敵です!3月生まれですか!?」



「3月生まれです」



「何日ですか!」



「22日です」



「覚えました!!」






教えてしまったと言わんばかりのやっちゃった顔に思わず笑う私。


本当にクールなのに色んな顔見せてくれるなぁ。






「ふーちゃんってポジティブだし前向きだし凄いよね。そういうとこは勉強になるわ」



「そうですか!?それは嬉しいです!!
元気だけが取り柄なので!!」



「元気だけってことはないと思うけどね」






凪桜先輩に褒められて嬉しい。


少しは先輩にちかづけたのかな??






「ていうか、雑貨屋さんでバイトしてんの?」






思いついたようにそう聞いてきてなんの事かと一瞬思ったけどすぐに初めて会った時のことを言ってるんだとピンと来た。






「あれ我が家です!
親のお店で、2、3階が自宅になってます!」



「あ、そうなんだ」



「はい!なのでよく手伝いさせられてます!
何かあれば買いに来てください!」



「はは、ちゃっかり宣伝ね」






なんて笑う先輩を見て、コースターの受け取って貰えなかったお返しを持ってくるのを忘れたのを悔やんだ。



今なら受け取ってくれるかもなのに〜!






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