先輩といろどる恋。˚✩




「そんなのもうルリちゃんだって分かってるんじゃない?」






笑ってそう聞いてくるトラ先輩にルリは黙り込んだ。



分かってる。
最初は邪険にしてたナギ先輩が最近はちゃんと向き合ってくれてるの。






「でも私には分かりません〜。
ナギ先輩がなんで向き合ってくれるようになったのかぁ。」



「意外とルリちゃん頭で考えるよね。
普通に、よく言い寄ってくる表面上の女とは違うってふーちゃんみて分かったからじゃない?」






意外と頭で考えるんですよルリは。
思ったからって口に出すなんて失礼じゃない?



なんて思いながらも笑顔を絶やさないルリは偉いと思う。






「心遥もいい感じみたいだしぃ〜早く私も彼氏見つけよぉ〜」






次告ってきたそこそこの人がいたら付き合おう。




そんな私の嘆きにはクスッと笑うだけのトラ先輩だった。





きっと私は情熱的に誰かを好きになることはないんだろうなぁ。なんて。






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