先輩といろどる恋。˚✩
変化する気持ち
遊園地へ行った日から約2ヶ月
私達は毎日しっかり凪桜先輩の教室へ通い続けています。
「失礼します!」
恒例も恒例となった私の声に4組の皆さんは笑ってくれる。
そのまま先輩の席へと近づいていくと、なにら3人は机に向かっていた。
「こんにちは!」
私が声をかけると、顔を上げるが机に広がっていたのは参考書。
「お勉強ですか?」
「テスト前だからな、一応」
「なるほど!
先輩達は頭も良さそうですよね!!」
テスト前だからちゃんと勉強する先輩かっこいいなぁ。
なんて的はずれなことを思いながら聞くと、先輩は頭を抱えた。
「トトが壊滅的なんだよ。だから俺とトラで教えてんの」
「トト先輩壊滅的は意外です!!でもそんなとこも可愛いんですね!」
「ふーちゃんはどうなの?良さそうなイメージはないけど」
「一応学年2位です!」
凪桜先輩から問われて答えると、3人は一斉に驚いたように私を見る。
まさに目が点って感じ。
「見えないですよねぇ〜、どう見てもおバカなのに頭いいんですよぉ〜」
「親が勉強には厳しいからな」
瑠璃佳と心遥もそう言って笑う。
ほんとによくおバカだと思われるけど成績だけはいいんだよね。
でもおバカだと思われても問題ないけどね。
「まじか、意外すぎて面白いな。
ふーちゃんは色んな隠しダネがありそうだよな」
「確かに、ふーちゃんは未知の生物感あるね」
凪桜先輩とトラ先輩のそんな言葉に私は首を捻った。
至って普通の凡人だと思うけどなぁ?