先輩といろどる恋。˚✩
「ハルちゃんとルリちゃんは頭いいのっ?」
私の成績に驚きながら、2人にトト先輩が聞くと瑠璃佳はクスッと笑った。
「ルリは良くないですぅ〜。
頭悪くても可愛かったらOKですぅ〜」
「私は普通です。
風子に比べたらド底辺って感じですけど」
「そんなに凄いんだねっふーちゃんっ!
僕に教えてよーっ!」
トト先輩の無邪気な言葉に私は曖昧に笑うが、トラ先輩がなにか思いついたような顔で手をパンとならした。
「みんなで勉強会するのはどう?」
そんなトラ先輩の言葉にトト先輩は立ち上がる。
「いいねっ!!!ハルちゃんとお勉強してみたいしっ!!」
「え、私…?」
「そうだよーっ!
遊びに誘ってもなかなか頷いてくれないしみんな居ないと遊んでくれないでしょっ?」
「勉強は遊びじゃないですよ」
「まぁまぁっ!ねっ!」
心遥がトト先輩に遊びに誘われてることの衝撃に瑠璃佳と顔を見合わせる。
それに心遥が気づいたようで気まずそうな顔をするもんだから色々気になって仕方がない。
「やりましょう!勉強会!今日は家のお手伝いがあるので明日放課後でもよろしいですか!?」
色々気になる私はトラ先輩の提案に同意した。
それに頷く瑠璃佳と困った顔の心遥。
「では明日放課後学校近くの図書館でお願いします!」
また明日の昼も来るけど早めに予定は決めておいて損は無いと私はそう言って心遥と瑠璃佳を連れて先輩たちの教室を出た。
先輩への質問を忘れて頭の中は心遥とトト先輩の事でいっぱいのまま。