先輩といろどる恋。˚✩
放課後
家に帰ってお店の手伝いにお店に出る。
今日はお父さんとお母さんは用事で夕方から居ないからと私が店番。
夕方から閉店までは意外と人が多かったりするけど今日は落ち着いてるなぁ。
なんて思いつつ店番をしていると、カランコロンと心地よい来店音が店内に響き渡る。
「いらっしゃいませー!」
「いつでも元気なんだな」
音と共に入ってきたのは、笑う凪桜先輩。
「先輩!
私はいつだって元気です!」
「はい、いいことです」
その敬語最っ高です!
なんて思いながら近づいてくる凪桜先輩にときめく。
「おひとりですか?」
「おひとりだよ。
ちょっと話があって。今日手伝いって昼言ってたから来た」
「話、ですか?」
私に話があってきてくれるのは大変嬉しいけど、なんだかその話は嫌なことではないですよね!?
と胸騒ぎがしながらも、店内にお客さんが居ないのを見て凪桜先輩は口を開く。
「明日の事だけど、トトが告白するって言ってんだ」
「告白?」
「そう、ハルちゃんに」
「なんと!素晴らしいです!」
これで心遥も付き合えちゃうんだ!なんて喜ぶ私とは反対に、困った顔の凪桜先輩。
どうしてそんな困った顔なんだろ?
「でもハルちゃん断りそうだよなーって話になってな」
困ったようにそう言う先輩はトト先輩の為に動いてあげる精神が素晴らしくて惚れ直してしまう。