先輩といろどる恋。˚✩
【心遥side】
トト先輩に引っ張られて来たのは図書館の外の広場。
「なんなんですか」
「話があるんだっ」
「なんですか」
「僕ハルちゃんのこと好きっ!
付き合って欲しいなっ?」
突然連れられて、突然の告白に私の頭は真っ白になった。
え?トト先輩が私を好き??なんで???
「嘘だ」
こんなひねくれて可愛げのない、さっき勉強でトト先輩と絡んだ風子に嫉妬して酷いこと言ってしまう私なんかのこと。
全く分からない。
私の反応にやっぱりみたいな顔のトト先輩は私の手を握る。
「僕はね、ハルちゃんが好きなのっ。
オタクで女みたいな僕でも、ハルちゃんと話してると男になれたみたいな。
ちゃんと男の子としてみてくれてるみたいな。そんな感じがして嬉しくて好きなんだよっ」
そりゃ、女の子みたいに可愛くても男だし、ゲームキャラとかでこういう子はいるから男の子扱いするよ。
「でもそんなの、風子も瑠璃佳も同じじゃないですか」
「ううん。ふーちゃんもルリちゃんも僕のことは男として見てないよっ。見てたらわかる。
それに僕と話が合うじゃんハルちゃんっ!」
そうだけど。
だけど…。
「私は私が好きでは無いので、想われる資格もありません」