先輩といろどる恋。˚✩




自分を嫌いで風子になりたいくらいなのに、そんな私が可愛くて優しいトト先輩に好かれる資格なんてない。



そんな私の気持ちにもトト先輩は優しく笑う。






「そういうとこも好きだよっ!
僕と付き合って自分に自信を持って貰えるように僕がハルちゃんを僕色に染めるよっ!
大事にするよっ!」






僕色に染める。

そんなクサイセリフなのにトト先輩が言うと全然嫌じゃない。むしろ染められたいなんて思った。






「私きっと嫉妬深いです。」



「いいよっ!」



「束縛もするかもしれないです。」



「嬉しいよっ!」






私は人と付き合ったことないからわからないけど、さっきの風子にでさえ嫉妬したんだもん。


絶対嫉妬深くて束縛する。


そんな自分も嫌だ。






「僕はどんなハルちゃんでも好きだよっ!ハルちゃんは?僕のこと嫌いっ?」



「それは…」






そんな聞き方ずるい。


嫌いだなんて言えないよ。でも好きだなんて言ってもいいの?



私が口篭るけど、真っ直ぐなトト先輩の瞳を見たら嘘なんてつけない。






「好き…です…」



「やったっ!!!」






嘘が付けなくて本音を応えた私に嬉しそうに飛びついて抱きついてくるトト先輩。



私にも、こんな好きだとか抱きついてきてくれたりする人ができるなんて思わなかった。






「大好きーっ!」






ギューッと抱きついてそんなことを言うトト先輩に私は心がぎゅっとなって、そのままトト先輩の背中に手を回した。




私もいつかトト先輩色に染められるのかな?






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