先輩といろどる恋。˚✩

新たなる刺客





勉強会をした日から2日。



とうとう明日からテストだという今日は心遥とトラ先輩は別に2人で勉強すると抜けてしまった。






「テストが終わったらもうすぐで夏休みだね。
夏休みは祭りとかナギと行くの?」






凪桜先輩がルリに教えていて、私が休憩中にトラ先輩がそんなことを聞いてきた。






「祭り…行きたいです!」



「ふーちゃんならナギと祭りも行けそうだね」



「えー!ほんとですか!!めっちゃ嬉しいです!!」






今日はファミレスで勉強してそんな喜びの声をあげると、凪桜先輩が私に消しゴムを投げてきてクリーンヒットした。






「行かないからな」



「何故ですか!!!」






投げた消しゴムを拾いながら私に釘を刺す先輩に反論する。



ていうかちゃんと話聞いてたんですね。






「付き合ってもない間は2人きりで遊びには行かない」



「2人じゃ無ければいいんですね!?」



「まぁ、2人じゃないなら考えるくらいはしてもいい」



「わーい!!」






なにか信念があって付き合ってない女の子と2人で出かけないってことならむしろその信念を曲げない先輩はかっこいい。



単純に喜ぶ私をトラ先輩はくすくすと笑った。






「ふーちゃんはどうやって育ったらそんなに素直な子になったの?凄いね」






笑いながら聞いてきた疑問に凪桜先輩も確かに気になるわ、なんて同調する。




私の事に関心を持ってくれたことが嬉しい。






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