先輩といろどる恋。˚✩
それから暫くはしっかり勉強して
夜7時を回った頃にファミレスを出ることにした。
「はぁ〜めっちゃ勉強したよぉ〜」
「おつかれ瑠璃佳!
でもこれで明日からのテスト大丈夫そうだね!」
「うん〜、毎回風子のおかげで赤点回避してるよぉ〜」
「瑠璃佳の頑張りだよ!」
疲れた〜とおつかれの様子の瑠璃佳の背中を叩いて笑い合う。
瑠璃佳は勉強は苦手だし嫌いだけど、やれば出来るししっかり集中してくれるから教え甲斐があるんだ。
「ところでぇ〜、風子はナギ先輩と夏祭り行くとか言ってたよねぇさっきぃ〜」
「行くとは言ってないぞ」
「え〜行ってあげてくださいよぉ〜」
「ルリちゃんとトラも来るなら行ってもいいけど」
「ナギ先輩私のこと好きなんですかぁ〜?」
「いやいや。」
「あはは、ガチトーンじゃんナギ」
瑠璃佳と凪桜先輩とトラ先輩の笑い声に、私も笑う。
そんな話をしながら歩いていると、突然目の前に同じ制服の綺麗な女の子がやってきた。
「凪桜くん、話があるの」
「……なに?」
どうしてこんな時間にここにいるのかは分からないけど、女の子は凪桜先輩の目に前に来て声をかける。
「ここじゃちょっと…場所変えてもいい?」
「嫌って言ったら?」
「泣く」
「まじか、めんどくさ」
はぁー、と溜息をつきながら私達にごめんのポーズを取って物陰に2人で隠れに行く。
なんなんだろう?