先輩といろどる恋。˚✩
「ふーちゃんは直球勝負しすぎでビックリだよな逆に」
私が首を傾げていると、凪桜先輩はそう言って現れた。
「凪桜先輩!!先程の方は告白だったんですか!?」
「あぁ…直球だね。
そうだったけど断ったよ」
「そうなんですね!!!」
よかった。
とか思ったら相手に失礼だから口には出せないけど。
「それより先輩!SNSに情報だだ漏れですよ!!」
「SNS?」
先輩に、先程の瑠璃佳がみせてくれた画面を見せると明らかに面倒くさそうな顔に変わる。
「きも」
「きもどころじゃないですよ!?ストーカー級です!いいのですか!?」
「まぁ、こういうのは初めてじゃないしほっとけほっとけ。
刺激する方が危険だからな」
なんでもない事のようにそう言ってのける凪桜先輩に私はどれほどこれまでモテてきたのか想像すらできない。
私の告白すらされたことない人生とは全く違ってきっとモテる故に大変なことも沢山あったんだろうな。
「ふーちゃんもストーカーみたいなもんだけどね」
「どういうことでしょう!!」
「しつこく教室まで毎日来て、遊びに誘ってってもうストーカーだよ」
そんな酷い!
でも影でコソコソストーカーじゃなくて、正面からだから影の人よりマシ??
「公認ストーカーですね!」
「ははっ!なんだそれ、そのストーカー無敵じゃん」
「無敵です!!」
ケラケラと可笑しそうに笑ってくれる凪桜先輩に私の胸のキュンキュンが止まらなかった。
公認ストーカーでもなんでもいい彼女じゃなくてもいい、先輩の隣にいられたら私は幸せなんだ。