先輩といろどる恋。˚✩
テストが始まって約1週間。
解答用紙もほぼ配られて成績上位者の貼り出しが今日はあると言うことで瑠璃佳と心遥と見に来た。
貼り出しがあったら先輩たち含めてお疲れ会するって約束だったから今日ルンルンなんだよね!
もうそれだけで順位とかどうでもいいくらい!
「はぁ!!凄いねぇ風子ぉ〜!!」
「まじだ、バケモンじゃん」
隣の2人がそんな声を漏らした後に私も掲示板を見ると、学年1位に私の名前が書いてあった。
「おー!1位だ!ラッキー!」
普段はあんまりテスト勉強とか意識してしてないけど、今回はみんなでしたからかな?
やったー、と私が喜んでいるといきなり後ろから肩をボンと押された。
「嫌味かよ。こんなアホみたいな女が1位?ふざけんなよ」
肩を押すと共にそんなことを言われて、振り返るとそこには先輩とは系統の違うイケメンが不機嫌な顔で私を睨んでいた。
誰??
と首を傾げる私に瑠璃佳はそっと耳打ちをする。
「この人入試で1位だった遠藤 一颯(えんどう いぶき)だよぉ〜。
今回2位で風子に抜かされたから嫌味言ってきてるんじゃないのぉ〜?やな感じぃ〜」
耳打ちというていではあるけど、一颯くんに聞こえる音量の声はもちろん聞かれてて
一颯くんははぁ?と声を発する。
「たまたま1位とって2位に落ちた俺の前でラッキーとかいうやつの方が嫌味で嫌な感じだろうが!」
イラついたように声を荒らげる一颯くんに心遥が怯えて物陰に逃げていくのを横目に
たしかに少し考え無しだったかな…と反省。