先輩といろどる恋。˚✩
アルバイト
凪桜先輩と付き合うことになって数日。
夏休みも中盤。
あれから連絡を送っても一言二言しか返ってこない塩対応だけどしょうもない話も送れる彼女になれたから全然いいんだ〜!
お母さんは相変わらずヒロシさんと一緒で、夜の仕事を2人ともしてるみたい。
1階の雑貨屋はとりあえず一旦休業の形をとる他無かった。
学費や生活費を稼ぐために私は沢山シフトに入れるし時給もいいアイス屋さんに今日から行くことになっている。
「こんにちは!今日からよろしくお願いします!」
アイス屋さんに来て深々と頭を下げながら挨拶すると、は?という声が聞こえてくる。
私早くもなにかいけないことでも言ったかな?
と、従業員制服を着た顔を上げると驚いた顔の一颯くんが立っていた。
「なんでここにいんだよ」
「一颯くんこそ!」
「俺は先週からバイト始めたんだよ」
「ええっ!じゃあ先輩だ!」
緊張していたけどまさかの一颯くんがいて少しだけ心強い。
すると店長さんは手をぽんと叩いてにこやかに笑う。
「友達なら一颯くんが教えてあげて?
一颯くん1週間しか働いてないのにすごく優秀なんだよ〜?」
「えー!そうなんですか!!凄いです!!!」
「でしょ?
だから一颯くんに教わってね〜!
一颯くんがわからなかったら私に遠慮なく聞いていいからね」
「はい!ありがとうございます!」
気さくな店長さんにお礼を言うと一颯くんは少し面倒そうな顔をしたあと切り替えて私の顔を見た。
「じゃあまずは何がどこにあるか説明するからメモしろよ」
「うん!よろしくお願いします!」