男装獣師と妖獣ノエル ~騎士団で紅一点!? 幼馴染の副団長が過保護です~
しっかりと戸締りをして家を出る頃には、既に午後の陽は傾き始めていた。ラビは、村まで続く長い道のりを、ノエルと歩いた。
三十分もすると村が見え始め、ラビに気付いた数人の老若男女が、そそくさと顔をそむけていった。そんな中、村に入ってすぐの道の端で腰を休めていた子供達が、ふとラビに気付いて顔を向けた。
「悪魔のラビだ」
「うっさいなぁ」
見知った羊飼いの子供に、ラビは気持ちも込めずに軽く言い返した。
この七歳から十一歳までの四人の男の子達は、根からラビを恐れてはいなかった。好奇心が強く友好的な子供達で、いつも挨拶代わりに声を掛け、躊躇することなくラビを「暇なら遊ぼう」と誘ってくるのだ。
彼らは歩くラビの周りに集まってくると、歩調を合わせて一緒に歩きながら、「なぁなぁ」と忙しなく話しかけた。
彼らにぶつかってしまわないよう、避けながら歩く事になったノエルが、『このクソガキ、邪魔ッ』と忌々しげに吐き捨てた。しかし、その声は人間には聞こえないので、子供達の騒々しさが止まる事はない。
三十分もすると村が見え始め、ラビに気付いた数人の老若男女が、そそくさと顔をそむけていった。そんな中、村に入ってすぐの道の端で腰を休めていた子供達が、ふとラビに気付いて顔を向けた。
「悪魔のラビだ」
「うっさいなぁ」
見知った羊飼いの子供に、ラビは気持ちも込めずに軽く言い返した。
この七歳から十一歳までの四人の男の子達は、根からラビを恐れてはいなかった。好奇心が強く友好的な子供達で、いつも挨拶代わりに声を掛け、躊躇することなくラビを「暇なら遊ぼう」と誘ってくるのだ。
彼らは歩くラビの周りに集まってくると、歩調を合わせて一緒に歩きながら、「なぁなぁ」と忙しなく話しかけた。
彼らにぶつかってしまわないよう、避けながら歩く事になったノエルが、『このクソガキ、邪魔ッ』と忌々しげに吐き捨てた。しかし、その声は人間には聞こえないので、子供達の騒々しさが止まる事はない。