男装獣師と妖獣ノエル ~騎士団で紅一点!? 幼馴染の副団長が過保護です~
彼と同じ制服に身を包んだ二名の若い男達が後から続いて、彼の後ろに軍人立ちをして背筋を伸ばした。
ラビが怖々と見上げていると、三人の中で一番偉いらしい先頭の大きな中年男が、視線だけでジロリとラビの姿を見据えた。
「お前が、ラビィ・オーディンだな」
男は、大きな声でハッキリと口にした。ラビが「そうだけど」と口ごもると、彼は顎を引いて背筋を伸ばした。
騎士団の馬車から、セドリックとユリシス、テト、ヴァン、サーバルが降りて駆け寄ってくる間に、男は構う事なく宣言した。
「私は王宮警察部隊のオルゴン・サリーだ。このたびは対害獣法令、貴重人材適正法が施行され、対象のラビィ・オーディンは、これより王宮騎士団の管轄下に置かれる事となった」
「は……?」
ラビは、オルゴンと勝手に名乗り、淡々と語り出した男を茫然と見上げていた。
そもそも対害獣法令って、なんだ……?
一体何が起こっているのかよく分からなくて、難しい言葉を並べ続けるオルゴンの話を、ラビはしばらく聞いているしかなかった。
ラビが怖々と見上げていると、三人の中で一番偉いらしい先頭の大きな中年男が、視線だけでジロリとラビの姿を見据えた。
「お前が、ラビィ・オーディンだな」
男は、大きな声でハッキリと口にした。ラビが「そうだけど」と口ごもると、彼は顎を引いて背筋を伸ばした。
騎士団の馬車から、セドリックとユリシス、テト、ヴァン、サーバルが降りて駆け寄ってくる間に、男は構う事なく宣言した。
「私は王宮警察部隊のオルゴン・サリーだ。このたびは対害獣法令、貴重人材適正法が施行され、対象のラビィ・オーディンは、これより王宮騎士団の管轄下に置かれる事となった」
「は……?」
ラビは、オルゴンと勝手に名乗り、淡々と語り出した男を茫然と見上げていた。
そもそも対害獣法令って、なんだ……?
一体何が起こっているのかよく分からなくて、難しい言葉を並べ続けるオルゴンの話を、ラビはしばらく聞いているしかなかった。