そして僕はまた、君に出会える時を待つ
「えっ?そうなの?!」
起き上がった彼女の勢いに態勢を崩し、ベッドに転がる僕。
「うわっ」
「あっ、ごめん」
僕の横に両手をつく加奈子さんに目を細めると、彼女はハッとした後で、一気に顔面に血を上らせた。
「……見ないでよ」
「見るでしょ、普通」
重力に従って僕の方を向いたかわいらしい胸から背中へ、手を這わせて抱き寄せる。
「さっきの、お仕置きが途中だったし」
「え?お仕置き??なにそれ?!」
「結婚はナシ、とか言うから」
心地よい重みを両腕でしっかりと抱きしめ、眉をひそめて見せる。
「僕、傷ついたんですけど」
「……えっと……ごめん、なさい」
しゅんとしちゃった加奈子さんがかわいくて、ちゅっと軽く唇にキス。
「もう言わない?」
「……うーん……でも……」
もごもご言う唇に、僕はもう一度、今度は深めのキスをして、その先を閉じ込めてしまう。
「ダメだなぁ、加奈子さんは……」