そして僕はまた、君に出会える時を待つ
歩くのもやっと、という義母の様子を見て、僕はすぐにサポート要員として名乗りを上げた。
「私達の親なのに、雄太さんにそんなことをお願いするなんて……」
「だって、加奈子さんは忙しいし、美也子さんには紗良ちゃんがいるでしょう?」
「でも……」
「まだ小学生なのに、お母さんが頻繁にいないなんてかわいそうです」
渋る2人と話し合った結果、僕らは3人で、義母の生活をサポートすることになった。
「雄太くん……ありがとう、本当に」
「なに言ってるんですか。夫婦でしょ、僕達」
申し訳なさそうな彼女の手を握って、僕は久しぶりに心から笑うことができた。
「それに、僕の”おかあさん”でもあるんですから」
それからの日々は、決して簡単なものではなかったけれど。
僕の中には、小さな充足感が生まれてもいた。
しかし、そこから義母の容体は快方に向かうどころか、少しずつ悪くなっていった。
先週できていたことが今週は難しくなり、次の月にはもうできなくなる。