私には無理そうです…ですがある人たちが許してくれません(泣)
始まりの幕が上がる
私、夢崎穂香(ゆめざきほのか)は何度訪れたかわからないピンチ
に巻き込まれています!

なんで、ピンチなのか?

それは少し前に遡るんだけど…

·・°•.数分前・°•.·

「久しぶりにあのお店みたけど変わらず、とても良かったな~」

あのお店…私のおじいちゃんがやっているお店

とても、美味しいケーキ屋さんで雰囲気がとってもいいの

お母さんたちのも買ったほうが良かったと思うんだけど、お金を使いすぎちゃったから、また今度買うんだ

これは内緒

しかも今日は、私の好きなアニメがやるの!

早く家に帰って見なきゃ♪

「ウヴ」

…?

なんだろう?

あっちの方から声がする

あれって…人?

「ウヴ…ダァ…」

なんか苦しそう!

「あの?大丈夫ですか?」

ガッシ!

って私の腕をつかんだ

「ひぃ!さ…触らないで!」

そう言っても離してれない…

ど、どうしよう!それから何分か、他たった今

「ヴゥ…の―」

どうしよう

なんかお決まりの、牙?みたいなのが生えてる

それより早く帰りたい!

よし!話してみよう

「何言ってんのかわからないけど、早く家に帰りたいので…」

ガシッ

ゾッ

「ッ私に触らないで!何が目的?」

「お…マえノ…」

話が通じないんだけど…

どうしよう…あと少しで私が見たいアニメが始まるんだけど

ひゅぅー

って風が来た瞬間に誰かが現れた

「ここから、消え去れ…」

その人は、

ビリッ
ってするような声を出した

怖い…声低すぎでしょ

はっ!

「アニメ始まちゃう!急がないと!」

急いで帰っていたから気づかなかった

「あいつが、――か?」

なんてことを…

「っはぁ〜、今日も最難だったな」

いつも助けようとする人が最近は大体、あの人のように話が通じないような人ばっかりなんだけど

それに、牙が生えてたり、たまぁ〜に目が光ってることがあって少し怖いし…私は、平和に暮らせばいい!って思ってるけど

やっばり困っているような人を見ると、助けなきゃって思っちゃうんだ

これって、かなりのお人好し…かな?

それより、

「今さっきの人誰だったんだろう?」

急に現れたと思ったらすぐに消えてしまった…あれ?

「あぁぁぁ!」

あの人おいていっちゃたよね?

感謝もしてないのに…

「お姉ちゃんうるさい!」

優彩(ゆうさ)ごめん!」

「ほんと、この人がお姉ちゃんとか心配」

「うう…」

この子は、夢崎優彩(ゆめさきゆうさ)

知っての通り私の妹

しっかりタイプだからよくお世話になってるんだ

「何かあったか知らないけど困ったことがあったら言って」

「優彩!ほんと私の妹だと思えないよ!」

その後優彩は苦笑いをしていた

なんでだろう?

家族と一緒にご飯を食べたり

待ちわびていたアニメを見たりしたりして私は眠った


「あれ?ここどこ?」

見たことがない景色が広がっていた

あれ?私はこの景色を見たことがある?

なにか懐かしい気持ちになるのはどうして?

「お久し振りです、いやはじめましてのほうがいいですね?」

「誰?」

「私ですか?私はあなたを守る精霊アーレン」

精霊アーレン?

「まだ思い出せていないのね?」

「思い出すとはどういうことですか?」

私は記憶喪失とかになっていないし

思い出せない記憶とかないと思うけどなぁ

「いえ、あなたの失くした記憶ははるか昔ヴァンパイアハンターとして、過ごしていた記憶のことよ」

「む、かしの記憶?ヴァンパイアハンター?」

「えぇ…あなたは遥か昔、人族以外の他種族…いえ吸血鬼族がいたころ…人族を脅かすバンパイアを倒すために立ち上げられたヴァンパイアハンター協会に入ってたいたのよ」

あれ?吸血鬼族とヴァンパイアって同じじゃない

「いえ、昔は害のない吸血鬼は吸血鬼族でまとめていたの。でも、人族に外がある吸血鬼はヴァンパイアと分けていたの」

何か王道話にありそう

「これ本当にあった話なのよ?そのヴァンパイアハンター協会で最も戦力を持っていたのがあなたが率いる月花(げっか)なの」

えっ?でもどうして"妾"が率いるのが最も戦力を持ってたんだろう?

あれ?妾?何いってるんだろう自分

「ふふふ、昔と変わらずあなたは面白いわね」

「心の声が聞こえてる?それとも声に出てた?」

どうしようどっちにしろ恥ずかしすぎる

「ええ、私は心の声が聞こえるわ。だって精霊なんですもの」

ということは精霊の前では嘘も見破られてしまうということ?

「はっ!こんなこと話してる暇じゃなかったわ。月花が1番戦力を持っていたのは貴方が、特別な力、体質を持っていたからなの」

「それがどう関わって?」

「特別な力は、悪を閉ざす聖なる光…貴方が――だからなの」



「最後の方聞こえなかったけど…どうかしたの?」

「そろそろ時間のようね…貴方は前世を思い出そうとしているのよ。だけど――が戻ると―…やすくなるから気を付けて…それと貴方の仲間…」

アーレン!

「大丈夫です。――あなたをいつ…見守っていますか…ら」「アーレン!」

ここは、いつもの部屋?

それに、仲間がどうたらこうたら言ってたよね

「お姉ちゃん!急に騒いでどうしたの?」

「ごめん…なんかへんな夢を見てたみたい」

うん!今さっき見たのは気のせいだ

「そう、記憶が戻り始めてる前兆か…それに、アーレンって」

なんか、小さい声でブツブツ一人で話してる

こんな優彩初めて見る

「何をいってるの?」

「いや、なんでもないよ」

ごまかされた!

「それより早く起きないと遅刻するよ?」

「本当だ!遥花(あゆみ)が絶対怒ってるよ!」

早く支度しないと!

「お父さん、お母さんおはよう!」

「あら、穂香おはよう。ご飯ゆっくり食べるのよ!」

そんな時間ないけど食べないといけないし…

「分かったよ」

できる限りゆっくり食べよう

ご飯をちょうど食べ終わって皿を洗っていたときに

ガチャ

ってドアが開くような音がしたと思ったら

「穂香〜来たよ!」

「遥花!おはよう!」

この子が、才見遥花(さいみあゆみ)ちゃん

ほんとに漫画から出てきたような美女なんだ〜

「あれ?ドアしまってなかったけ?」

「え?普通に合鍵持ってるし、」

ほらって鍵を見せてきた

「いつの間に持ってた?」

「細かいことは、気にしない〜」

そこ気にしないと、いつかやばいことになりそうな

「まぁ、早く行かないと遅刻するし喋ってないで学校に行こう!」

「うん!穂香、早くしよ〜」

私は急いで制服に着替えて遥花のところに行く

「お母さん行ってきます!」

「行ってらっしゃい。気をつけて行くのよ」

「は〜い!」

学校につくまでいつも視線を感じる

それは遥花が美女だからだけど

ほんとに美女は困るね

いつも通り視線を浴びながら学校へ向かった
< 1 / 6 >

この作品をシェア

pagetop