ちょっとだけスカッとする話。
「あの、実は俺、4月からずっとあなたの隣の席に座っていたんです。だから、勝手に親近感が湧いてしまって。」

全然気が付かなかった。
こんなイケメンが私の隣に座っていたなんて。でも確かに、私の視界の端には、いつもこの大学生が被っている帽子があったかもしれない。

「そ、そうなんですね。」

一向にイケメン大学生との会話に慣れない私は、ずっとしどろもどろになってしまっている。
それに気づいた大学生は、

「す、すみません。俺、話すの、もうやめますね。」

はっ、私のせいでイケメン大学生が落ち込んでいる!!!
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