ちょっとだけスカッとする話。

「いや、違うんです。君のせいじゃ。私が勝手に緊張しちゃってるだけで。」

慌てて訂正すると、大学生はハハッと小さく笑った。

「俺、あなたとだったらいくらでも話してられるかもです。あ、俺、〇〇大学に通ってるんですけど、次会ったら、というか、多分明日も会いますよね。そのとき、また話してくれると嬉しいです。じゃあ。」

そう言って彼は、爽やかな笑顔と共に電車を降りていく。

私の周辺の人は唖然としている。
だって、まるで恋愛漫画にあるかのようなことが起こったのだから。

目の前のカップルも、彼女は完全に今のイケメン大学生に目が釘づけになっていて、彼氏はなんとも言えない顔をしている。

女子とは所詮そんなもんだぞ。