男装獣師と妖獣ノエル 2~このたび第三騎士団の専属獣師になりました~
『俺が数回見た感じだと、術具自体が変化しているわけじゃなさそうだったな……うん、あれは掛けられている術自体の【実体化】だ』
改めて自身で確認するように口にし、トーリはノエルへ目を戻しながら続けた。
『言われてみりゃあ、完全に実体化しているんだから、確かに別々の個体って事になる。そうすると、あの大蛇野郎の身体のどこかに、現物の術具があるんだ』
『そうだった場合、魔力供給源になっている術具を、デカい蛇野郎から引き離せば、うじゃうじゃいる蛇共と揃って消えるってわけだ』
「オレらが大蛇から『その首飾り』をゲットする事が出来れば、今起こっている問題は、全部解決するって事でいいの?」
ようやく話が見えてきて、ラビは待ちきれず質問した。ノエルが自信たっぷりの不敵な笑みを浮かべて『その通りだ』と肯定してきたので、大蛇が持っている術具を取るというミッションも、なんだかイケそうだと感じて「よしっ」と意気込む。
すると、それを見たトーリが、ふと我に返ったかのように、前向きではない様子で口を開いた。
改めて自身で確認するように口にし、トーリはノエルへ目を戻しながら続けた。
『言われてみりゃあ、完全に実体化しているんだから、確かに別々の個体って事になる。そうすると、あの大蛇野郎の身体のどこかに、現物の術具があるんだ』
『そうだった場合、魔力供給源になっている術具を、デカい蛇野郎から引き離せば、うじゃうじゃいる蛇共と揃って消えるってわけだ』
「オレらが大蛇から『その首飾り』をゲットする事が出来れば、今起こっている問題は、全部解決するって事でいいの?」
ようやく話が見えてきて、ラビは待ちきれず質問した。ノエルが自信たっぷりの不敵な笑みを浮かべて『その通りだ』と肯定してきたので、大蛇が持っている術具を取るというミッションも、なんだかイケそうだと感じて「よしっ」と意気込む。
すると、それを見たトーリが、ふと我に返ったかのように、前向きではない様子で口を開いた。