男装獣師と妖獣ノエル 2~このたび第三騎士団の専属獣師になりました~
「なるほど。解決策については、だいたい理解しました」
話を聞き終わったタイミングで、ユリシスが相槌を打って「とはいえ」と、視線を周囲へと向ける。
「問題は、あの大蛇に辿り着くまでを埋めてしまっている、この蛇の大群ですかね」
『大蛇が現われたのは、いつだ?』
「つい先程ですよ。どうしたものかと話し合う暇もないまま、君達が飛び出してきたんです」
ユリシスが、聞こえるノエルの声に向かってそう答えた。すると、現場の状況説明を引き継ぐように、続いてヴァンが口を開いた。
「あの巨大なやつが登場してから、他の蛇共も飛びかかって来ない状態が続いている。こっちが動いたら突っ込んでくるんだろうな、という予想はある」
「デカいやつもさ、出て来てすぐ停止してんだ。こっちの様子を窺ってんのか、ボスみてぇに手下の蛇をけしかけるタイミングを待ってんのか、分からねぇ」
ジンが剣を肩に担いで、そう言いながら緊張した目を大蛇へと向けた。
話を聞き終わったタイミングで、ユリシスが相槌を打って「とはいえ」と、視線を周囲へと向ける。
「問題は、あの大蛇に辿り着くまでを埋めてしまっている、この蛇の大群ですかね」
『大蛇が現われたのは、いつだ?』
「つい先程ですよ。どうしたものかと話し合う暇もないまま、君達が飛び出してきたんです」
ユリシスが、聞こえるノエルの声に向かってそう答えた。すると、現場の状況説明を引き継ぐように、続いてヴァンが口を開いた。
「あの巨大なやつが登場してから、他の蛇共も飛びかかって来ない状態が続いている。こっちが動いたら突っ込んでくるんだろうな、という予想はある」
「デカいやつもさ、出て来てすぐ停止してんだ。こっちの様子を窺ってんのか、ボスみてぇに手下の蛇をけしかけるタイミングを待ってんのか、分からねぇ」
ジンが剣を肩に担いで、そう言いながら緊張した目を大蛇へと向けた。