男装獣師と妖獣ノエル 2~このたび第三騎士団の専属獣師になりました~
『違うな。何故なら、術としては別々だからだ。一旦停止状態になっているこいつらは『排除命令』をメインに仕込まれているから、大蛇に向かおうが向かわないだろうが関係無しに、この範囲から外に出た時点で動き出すと思う』
大蛇は、攻撃を直接受ける事で戦闘開始のスイッチが入る。蛇の群れは、取り囲んでいるこのスペースから一歩踏み出す事で、排除行動を再開し攻撃を仕掛けてくる――ノエルが改めて見解と推測を口にした。
ラビは、セドリック達と共に真剣な様子で、それについて数秒ほど考えた。普段外で気を引き締めている時の、強気な少年を意識した口調に戻して、彼に確認する。
「という事は、この蛇達が『宝』を抱えている大蛇を守ったり、子分みたいにサポートしたりする事はないのか」
『ない。この蛇の集団は『テリトリーからの排除』、大蛇の方は『攻撃を向けられる事で反撃し徹底排除』で動くだけだ。一見すると、それが協力体制を取っているかのように錯覚する』
大蛇は、攻撃を直接受ける事で戦闘開始のスイッチが入る。蛇の群れは、取り囲んでいるこのスペースから一歩踏み出す事で、排除行動を再開し攻撃を仕掛けてくる――ノエルが改めて見解と推測を口にした。
ラビは、セドリック達と共に真剣な様子で、それについて数秒ほど考えた。普段外で気を引き締めている時の、強気な少年を意識した口調に戻して、彼に確認する。
「という事は、この蛇達が『宝』を抱えている大蛇を守ったり、子分みたいにサポートしたりする事はないのか」
『ない。この蛇の集団は『テリトリーからの排除』、大蛇の方は『攻撃を向けられる事で反撃し徹底排除』で動くだけだ。一見すると、それが協力体制を取っているかのように錯覚する』