【短編】地味男が同居したら溺甘オオカミになりました。
地味男がモデル⁉
翌朝、とにかく朝ごはんとお弁当の準備はしないとと早く起きて料理を始めた。
昨晩のことを思い出しちゃって卵焼きを焦がしそうになったけれど、それ以外はまあまあの味に出来たと思う。
お弁当におかずを詰めながら、村城くんの分は用意しなくてもいいのかな? と思った。
でも多めに炊いたとはいえ、彼のお弁当の分まではごはんが足りない。
とりあえず今日はコンビニで買ってもらって、必要なら明日から作ればいいか。
そんな風に考えていたら、身だしなみを整えた村城くんがダイニングに現れる。
「おはよう、伊千佳さん」
「あ、おはよう」
一瞬ビクッとしてしまったけれど、現れた村城くんはいつもの黒髪に分厚い眼鏡の格好だったからホッとした。
少なくとも、朝からあの顔で迫られることはなさそうで安心する。
観賞するだけなら喜ぶんだけれど、昨晩みたいに迫られたら朝から心臓が止まりかねない。
「あー……朝から伊千佳さんに会えて、伊千佳さんの手料理食べられるとか……幸せ過ぎる」
「なっ⁉ 大げさだよ」
でも、好意を隠しもしない彼の言葉にはやっぱりドキドキさせられる。
見た目がどうとかじゃなくて、真っ直ぐに向けられるその気持ちが気恥ずかしい。
昨晩のことを思い出しちゃって卵焼きを焦がしそうになったけれど、それ以外はまあまあの味に出来たと思う。
お弁当におかずを詰めながら、村城くんの分は用意しなくてもいいのかな? と思った。
でも多めに炊いたとはいえ、彼のお弁当の分まではごはんが足りない。
とりあえず今日はコンビニで買ってもらって、必要なら明日から作ればいいか。
そんな風に考えていたら、身だしなみを整えた村城くんがダイニングに現れる。
「おはよう、伊千佳さん」
「あ、おはよう」
一瞬ビクッとしてしまったけれど、現れた村城くんはいつもの黒髪に分厚い眼鏡の格好だったからホッとした。
少なくとも、朝からあの顔で迫られることはなさそうで安心する。
観賞するだけなら喜ぶんだけれど、昨晩みたいに迫られたら朝から心臓が止まりかねない。
「あー……朝から伊千佳さんに会えて、伊千佳さんの手料理食べられるとか……幸せ過ぎる」
「なっ⁉ 大げさだよ」
でも、好意を隠しもしない彼の言葉にはやっぱりドキドキさせられる。
見た目がどうとかじゃなくて、真っ直ぐに向けられるその気持ちが気恥ずかしい。