【短編】地味男が同居したら溺甘オオカミになりました。
嵐の夜に
買い物も終えると流石に降って来ていて、家につく頃には土砂降りになっていた。
傘はさしていたけれど、ほとんど役に立っていない。
せっかくのメイクなども落ちてしまった。
残念だけれど、そのままでいるわけにもいかないから村城くんと代わりばんこでシャワーを浴びる。
そうしてからいつものように一緒に夕飯を作って食べて、リビングでテレビを見ているときだった。
何度か雷の音が聞こえてきてはいたけれど、ついにどこかに落ちたんだろうか。
ゴオォォォゥン、という大きな音が鳴って、次の瞬間には電気がフッと全て消えてしまった。
「え? 停電?」
「あー……そうみたいだね」
向かい側に座っていた村城くんは落ち着いた声でそう言うと、自分のスマホを操作してライトをつける。
明るさにホッとした私は、自分のスマホで時間を確認した。
今は20時ちょっとすぎ。
「とりあえず、少し早いけど今日は寝ちゃおうか?」
「そうだね、電気がつかないんじゃあやれることも少ないし。……流石に明日には復旧すると思うし」
というわけで、私も自分のスマホのライトをつけて自室に向かった。
「じゃあ、おやすみ」
「うん、おやすみなさい」
挨拶を交わしてそれぞれの部屋に入る。
出来ることもないのでそのままベッドに入ったけれど、普段聞こえている音がなく、外の雨音以外聞こえなくて眠れる気がしない。
スマホをいじってみるけれど、充電器が使えないのにあまり消費するわけにもいかないし……。
傘はさしていたけれど、ほとんど役に立っていない。
せっかくのメイクなども落ちてしまった。
残念だけれど、そのままでいるわけにもいかないから村城くんと代わりばんこでシャワーを浴びる。
そうしてからいつものように一緒に夕飯を作って食べて、リビングでテレビを見ているときだった。
何度か雷の音が聞こえてきてはいたけれど、ついにどこかに落ちたんだろうか。
ゴオォォォゥン、という大きな音が鳴って、次の瞬間には電気がフッと全て消えてしまった。
「え? 停電?」
「あー……そうみたいだね」
向かい側に座っていた村城くんは落ち着いた声でそう言うと、自分のスマホを操作してライトをつける。
明るさにホッとした私は、自分のスマホで時間を確認した。
今は20時ちょっとすぎ。
「とりあえず、少し早いけど今日は寝ちゃおうか?」
「そうだね、電気がつかないんじゃあやれることも少ないし。……流石に明日には復旧すると思うし」
というわけで、私も自分のスマホのライトをつけて自室に向かった。
「じゃあ、おやすみ」
「うん、おやすみなさい」
挨拶を交わしてそれぞれの部屋に入る。
出来ることもないのでそのままベッドに入ったけれど、普段聞こえている音がなく、外の雨音以外聞こえなくて眠れる気がしない。
スマホをいじってみるけれど、充電器が使えないのにあまり消費するわけにもいかないし……。