俺様御曹司が溺甘パパになって、深い愛を刻まれました
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四年前、鈴堂綾香は、音夜が美夜を意識していることに気がつき邪魔に感じた。
そして音夜の前から消えて貰うおうと画策したのが、美夜が会社を追われる結果となった事件だ。
美夜が行っていたとされる体をつかって……という契約手法は全てがデマで、社内不倫の件も、よくよく調べると、綾香が営業課長の奥さんに近づき、浮気の疑いがあると嘯いていたらしい。
営業課長と美夜が、不倫だと言われてのは運が悪かったわけではなく、わざと証拠にするために、二人きりになるのを狙われていたからであった。
音夜はそれらを、綾香の怪しい発言をうけてから、ずっと探っていてくれていたらしく、全てが暴露されたあの瞬間に、調査結果がでたということだった。
二人の関係を大暴露をして、啖呵をきったのはつい今朝方のこと。
暴れようとする綾香を、駆けつけた音夜の部下達が取り押さえて外に連れだして一段落。
そこで全員が我に返る。
「詳しく聞きたいんだけど?!」とありありと顔に書くみんなに音夜は、
「お騒がせしてすみません。そしてわたしが言うのも何ですが、一時解散! ちょっと仕事やっつけちゃいましょう」と顔を赤くしながら指示をだした。
ブーイングもでたが、それは「後でちゃんと説明してくださいよ」と揶揄うためのもので、
花恵に至っては
「あんなに痺れる告白聞かされて、仕事に集中できると思います?! 御曹司の一途な恋とか……!!」と悶絶していた。
音夜はこれには苦笑しか返していない。
その後はいつも通りの業務をこなし、夜の仕事は早めに切り上げ、音夜と美夜は話し合う時間をつくってもらった。