俺様御曹司が溺甘パパになって、深い愛を刻まれました
「はぁ、美夜……」
水音をたてて離れた唇は、次に耳朶を舐めた。
「あ、あっ……おと、や……」
耳の穴に濡れた届けると、仰け反った首筋から鎖骨に次々と吸い付いてゆく。
「可愛い、もっと声聞かせて……」
作務衣の隙間から熱っぽい手が侵入してきて、小ぶりな胸の下をするりと撫でた。
中に着ていた下着をたくし上げ、頂に触れられると、全身に電気が走ったようにびくっと背中をしならせた。
「あ……あっ、だめ、待ってっ」
久しぶりすぎる刺激に、音夜の肩口を押す。
音夜は切なさを纏いながらも、素直に体を離した。
お互いに呼吸が乱れていた。
いつの間にやら生理的な涙で、視界が滲んでいる。音夜は、呼吸を整えながらそれを指で拭った。
「やば……。止まらなくなるところだった」
ふう、と大きく息を吐くと、自分の頭をぐしゃぐしゃとかき混ぜた。
「ごめん、やりすぎた」
両頬を挟み、コツンと額を合わせる。
美夜は拒んだことを申し訳なく思った。
もっと触れていたい気持ちは自分にもある。けれど……難しい問題だ。
「ええと……癒された?」
謝るのも違う気がして、逡巡してから聞く。
すると音夜は笑いを噛み殺した。
「ふ、勿論。ちょっと、ちがう気持ちが高ぶっちゃって、そっち抑えるのが大変なんだけど……気持ちが満たされたよ。ありがとう」
「よかった」
役に立てて嬉しかった。
「ほんというと、最後までできたらもっと最高なんだけどね」目元を赤くしてバツが悪そうに肩を竦めた。
(でも、ちゃんと我慢してくれている)
そんな音夜が可愛くてたまらなかった。
頬を覆う両手に、自分の手を添えた。
「わたしも、幸せだよ……」
恥ずかしくて堪らなかったがそう伝えると、音夜ははにかんだ。
お互いに疼いた気持ちをなんとかおさえ、離れがたくて抱きしめ合っていたら、時間はあっという間に過ぎた。
「出勤時間だ……」
15時から19時まで、夕食の給仕をやって、今日は終わりとなる。今日は団体客がいるので、準備することが多い。
終わったらすぐに夜尋のお迎えと夕飯だ。
「さぁ、頑張らなくっちゃ」
気合いを入れ直して、勤務に向かった。
水音をたてて離れた唇は、次に耳朶を舐めた。
「あ、あっ……おと、や……」
耳の穴に濡れた届けると、仰け反った首筋から鎖骨に次々と吸い付いてゆく。
「可愛い、もっと声聞かせて……」
作務衣の隙間から熱っぽい手が侵入してきて、小ぶりな胸の下をするりと撫でた。
中に着ていた下着をたくし上げ、頂に触れられると、全身に電気が走ったようにびくっと背中をしならせた。
「あ……あっ、だめ、待ってっ」
久しぶりすぎる刺激に、音夜の肩口を押す。
音夜は切なさを纏いながらも、素直に体を離した。
お互いに呼吸が乱れていた。
いつの間にやら生理的な涙で、視界が滲んでいる。音夜は、呼吸を整えながらそれを指で拭った。
「やば……。止まらなくなるところだった」
ふう、と大きく息を吐くと、自分の頭をぐしゃぐしゃとかき混ぜた。
「ごめん、やりすぎた」
両頬を挟み、コツンと額を合わせる。
美夜は拒んだことを申し訳なく思った。
もっと触れていたい気持ちは自分にもある。けれど……難しい問題だ。
「ええと……癒された?」
謝るのも違う気がして、逡巡してから聞く。
すると音夜は笑いを噛み殺した。
「ふ、勿論。ちょっと、ちがう気持ちが高ぶっちゃって、そっち抑えるのが大変なんだけど……気持ちが満たされたよ。ありがとう」
「よかった」
役に立てて嬉しかった。
「ほんというと、最後までできたらもっと最高なんだけどね」目元を赤くしてバツが悪そうに肩を竦めた。
(でも、ちゃんと我慢してくれている)
そんな音夜が可愛くてたまらなかった。
頬を覆う両手に、自分の手を添えた。
「わたしも、幸せだよ……」
恥ずかしくて堪らなかったがそう伝えると、音夜ははにかんだ。
お互いに疼いた気持ちをなんとかおさえ、離れがたくて抱きしめ合っていたら、時間はあっという間に過ぎた。
「出勤時間だ……」
15時から19時まで、夕食の給仕をやって、今日は終わりとなる。今日は団体客がいるので、準備することが多い。
終わったらすぐに夜尋のお迎えと夕飯だ。
「さぁ、頑張らなくっちゃ」
気合いを入れ直して、勤務に向かった。