『ペットフード』
家に帰り、コンビニで買ったドリンクを流し込み、仕事に入る。
ビーズ細工をやる事で、さっき見た2人の姿を考えないようにした。
そうしなければ考えてしまうから。
本当は弱いから。
弱くならないよう、考えなくなるよう、ビーズの光を目に入れておくのだ。

数時間後。
外から何か音が聞こえて来た。
時間を見る。
この時、少し癖になって来ていた。
無意識に…。
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「空気…入れ換えないと」と雨哥はカーテンを開けた。
大家の部屋【104号室】の方から犬の鳴く声も聞こえる。
契約の時に大家の足元で眠っていた犬だろう。
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