『ペットフード』
「雨哥、私…ずっと雨哥の事が好きで。雨哥だけで良いから。私の事、嫌いにならないで!お願い!」
雨哥の腕に縋(すが)る苺美の目から、ボロボロと涙が落ちる。
子供のように縋って来る。やめて。
「何言ってるの?私のモノが欲しいだけでしょ?いつも私のモノばっかり!」
苺美のその体を突き離す。
触らないで。私にも琉羽にも。私のモノに!私の!私だけなの!
「ごめん。でも、でもね、琉羽君じゃないの!私が好きなのは」
苺美が雨哥の両腕を掴み、抱き付いた。
泣いてる。体全部で泣いてる。
「やめて!放して!」と苺美を突き飛ばすと、棚が揺れ、いつも使ってる道具箱が落下した。
手元に落ちた道具箱を取り、苺美に投げつけた。苺美の体に当たり、音が立つ。
大切にして来た大好きなビーズ細工、道具が苺美の周り、床に散らばる。
雨哥の腕に縋(すが)る苺美の目から、ボロボロと涙が落ちる。
子供のように縋って来る。やめて。
「何言ってるの?私のモノが欲しいだけでしょ?いつも私のモノばっかり!」
苺美のその体を突き離す。
触らないで。私にも琉羽にも。私のモノに!私の!私だけなの!
「ごめん。でも、でもね、琉羽君じゃないの!私が好きなのは」
苺美が雨哥の両腕を掴み、抱き付いた。
泣いてる。体全部で泣いてる。
「やめて!放して!」と苺美を突き飛ばすと、棚が揺れ、いつも使ってる道具箱が落下した。
手元に落ちた道具箱を取り、苺美に投げつけた。苺美の体に当たり、音が立つ。
大切にして来た大好きなビーズ細工、道具が苺美の周り、床に散らばる。