『ペットフード』
別に苺美の足首が好きだった訳ではない。
決して。好きな所なんて…今は無い。
“印象深い所” で浮かんだのが、足首だっただけ。足首…すごく前の記憶。
『好きな所…。
前の私なら何て答えたんだろう…。
苺美の好きな所。
目以外…。目は…好きじゃない。
どこだろう…。中学の頃の苺美…。
色白の印象…。
頬?昔の私なら頬を選ぶかな?』
「足首で良いのか?」
タキの声でまた意識は戻される。
嫌いな苺美に戻る。
目の前の苺美。
今はもう…どこでも良いや。
どこも嫌いだし。
ただ、タキに答える為に考えた。
『今の私の中で印象に残すなら…。』
浮かんだ。唯一。
あの日、母親から引き離す事になった、痣があった足首。
あの日がなければ、今の苺美にはなっていなかったのだろう…。
今じゃ考えるだけで意味のないあの日。
決して。好きな所なんて…今は無い。
“印象深い所” で浮かんだのが、足首だっただけ。足首…すごく前の記憶。
『好きな所…。
前の私なら何て答えたんだろう…。
苺美の好きな所。
目以外…。目は…好きじゃない。
どこだろう…。中学の頃の苺美…。
色白の印象…。
頬?昔の私なら頬を選ぶかな?』
「足首で良いのか?」
タキの声でまた意識は戻される。
嫌いな苺美に戻る。
目の前の苺美。
今はもう…どこでも良いや。
どこも嫌いだし。
ただ、タキに答える為に考えた。
『今の私の中で印象に残すなら…。』
浮かんだ。唯一。
あの日、母親から引き離す事になった、痣があった足首。
あの日がなければ、今の苺美にはなっていなかったのだろう…。
今じゃ考えるだけで意味のないあの日。