『ペットフード』
1つの音が楽しさを無にした。
あの音。
「またぁ?」と苺美は窓から顔を出す。
左斜め下の【101号室】。
そこからの音を苺美は許せないらしい。
犬の鳴く声にも「犬もうるさいな」とボヤいている。
犬よりもアンタのがうるさいんですけど…。
『その音を許せないアンタが許せない』
窓を閉め、その心も閉める。
「ねぇ…私が文句言ってあげるよ!」と苺美が勢い良く立ち上がる。
「やめて!駄目なの!いいんだってば」と苺美を止め、雨哥は紙を差し出す。
「契約書?」
読み終え「何これ?おかしくない?」と雨哥を見る苺美の目は「何考えてるの? 何でこんな事」と伝えている。
分かってるけど、良いんだってば。
「たまにあの音するけど、毎日じゃないし、お仕事みたいだし良いんだって…」
「でも、こんな時間だよ」
2:16
こんな時間、この音。
それよりもお前だよ。
あの音。
「またぁ?」と苺美は窓から顔を出す。
左斜め下の【101号室】。
そこからの音を苺美は許せないらしい。
犬の鳴く声にも「犬もうるさいな」とボヤいている。
犬よりもアンタのがうるさいんですけど…。
『その音を許せないアンタが許せない』
窓を閉め、その心も閉める。
「ねぇ…私が文句言ってあげるよ!」と苺美が勢い良く立ち上がる。
「やめて!駄目なの!いいんだってば」と苺美を止め、雨哥は紙を差し出す。
「契約書?」
読み終え「何これ?おかしくない?」と雨哥を見る苺美の目は「何考えてるの? 何でこんな事」と伝えている。
分かってるけど、良いんだってば。
「たまにあの音するけど、毎日じゃないし、お仕事みたいだし良いんだって…」
「でも、こんな時間だよ」
2:16
こんな時間、この音。
それよりもお前だよ。