塩対応王子様は、幼馴染だけに甘えたい
き、記憶がない。

駿が言うには、布団には私自ら誘って、さらには抱きしめたらしい。

確かに、そんなことしたような、してないような。

「え、えと、それで駿はなんの用事で来たの?」

「用事がなきゃ来ちゃ駄目なの?」

「い、いや、そんなことは無いんだけどさ。」

今私と駿はリビングで朝食を食べている。母が作ってくれた目玉焼きとベーコン。

美味しいはずなのに、微妙な空気のせいで、味を感じない。

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