塩対応王子様は、幼馴染だけに甘えたい
今度こそ撮影が始まり、駿とその彼女の2人でさまざまなシーンを撮っていく。

手を繋いだり、お互いにあーんをしあったり、まるで、本物の恋人どうしだった。
駿は一度も笑っていないが、そこがいいのだろう。

駿のマネージャーさんに、
「大丈夫?」と聞かれたけど、ここで、「大丈夫」と言えるほど私は可愛くはない。

「ぶっちゃけ言うと、めっちゃ嫌ですね。」

「あはは、だよねー。でもどうしようもないから、ごめんね。」

「分かってます。」

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