塩対応王子様は、幼馴染だけに甘えたい
やっと終わったんだ。
少しだけ気が緩むが、それと同時にまだ終わっていないと気を引き締める。

やっぱり私の予想通りで、彼女役のモデルは
「駿く〜ん、私この後暇なんだけど、お昼一緒に食べない?」
なんて言って擦り寄っている。

流石にもう限界だった私は、近くにいたマネージャーさんに
「すみません、先に出てますね。」
と言った後、スタジオを出ようと駿達に背を向けて歩き出した瞬間、

「凪っ!」

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