塩対応王子様は、幼馴染だけに甘えたい
壁に追い詰められ、両側に駿の腕が置かれる。
逃げようにも、足の間には駿の脚が挟まり、逃げられない。

「駿っ!」

「俺を怒らせる凪が悪いんだよ。」


駿の顔は既に獰猛な狼のそれになっていて、
ごくりと唾を飲み込むと、駿の顔が近づいて唇が触れ合う。

それを何度か繰り返すと、今度は舌を這わせてきた。
私は観念して口を少し開くと、するりと駿の舌が入ってくる。ゆっくりと口内を弄ばれること数分。最後は、音を立てて離れていった。


「顔真っ赤になってる凪、かわいー」

舌なめずりをした駿はもう一度キスをしようとする。


ここまではなんとか耐えたけど、いくらなんでも長いからっ!!


咄嗟に手の平で駿の口を塞いで防いだ。

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