塩対応王子様は、幼馴染だけに甘えたい
「そ、そんなこと言われても。」

ぶっちゃけ、話しかけてくるのは全部駿からだし、私は何もしていない。

この時から、理不尽という言葉を理解せざるを得ない私だったのだ。

しまいには、

「凪ちゃんのせいでぇ〜、えぇ〜ん」

と泣き始めた。

先生も駆けつけるが、
「凪ちゃんが謝りなさい。」と私が謝る羽目になった。

なんで私が……
私は、何も悪いことをしていないのに。

思わず涙がこぼれそうになったその時だった。


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