塩対応王子様は、幼馴染だけに甘えたい
すると、さっきまで泣いていた子に近づいた。

「ねぇ、なんで凪を泣かせたの?」

「それはっ、凪ちゃんが、駿くんとずっと一緒にいるからっ」

「俺、そうやって誰かを傷つける子は好きじゃないな。」

「しゅんくん……」

「これからまたそういうしたら、俺許さないから。」

普段真顔でいるだけに、にっこりとした顔で微笑んだ駿に、女の子達はすぐにメロメロになり、「うん!気をつけるね!」なんて言っている。

その光景を目にした先生と私は、唖然としていた。
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