一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
新店長の登場
「麻貴さん、新作どこに置きます?」
「2通路に設置するから、レジ裏に置いといてくれる?」
「了解しました。」
都心にあるビルの1階。
私の勤めるアパレルメーカー、”life”の本店がある。
lifeは幅広い年齢層から支持のあるブランドで、海外にも出店している。
デザインは奇抜なものは少なく、誰でも着られるようなナチュラルさやカジュアルさを大切にしていて、私は昔からよくlifeの服を着ていた。

「麻貴、これどうする?」
「なにそれ?」
「新作のポスター。」
「今日の夜、出すからバックヤードで大丈夫。ありがとう。」
「了解。今日は何時までかかるかなー。」
「どうかな。」
この仕事はただ、服を販売するだけじゃない。
店内のディスプレイを考えたり、新作やシーズンが変わるごとに店内の装飾を変えたりする。

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