一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
「わかってる」
かなり体が疲れている週末あがりの歓迎会。
酔いが一番まわりやすい。

「ちゃんと食いながらのめ?」
碧は時々小姑を発揮してくる。
「うん」
でもそんな支え方や仲間としての気遣いが心地よいのは変えようのない事実だ。

「あーあー、お泊りセット持ってくればよかった。」
「持ってきてないの?でも、泊ってもいいよ?」
終電で帰らないとならない花音。
何度か私のマンションに泊めたことがある。
「でも明日、久しぶりに大学の友達と会うんです。帰らないと。」
「そっか。残念。」
私は時計を確認して花音を終電までに帰してあげないととインプットする。
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