一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
「かわいいかっ!」
嬉しい言葉に再び笑う私。

「うーるーさーいー」
隣から聞こえたのは碧の声だ。
「ばかっ。お前そっちに寄りかかるな!」
碧が私の肩に寄りかかると店長が碧の頭を乱暴に自分の方に傾ける。

「出発しますよ?どちらに行きますか?」
店長はすぐに一番近い碧の住所を言う。
「いやだ~もう一軒行きましょ!」
碧がこんなに酔っぱらうのをはじめて見る私。
おもしろくて笑うと、店長は私の頭を再び撫でる。

「酔っぱらうとかわいさ倍増だな。」
店長の言葉に私が余計に笑うと、隣では碧が「照れる」と自分の頬に手をあてた。
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